平成21年度 春季
関西学生卓球リーグ戦総評(女子)

関西学院大学卓球部 女子監督

林 雅司

・今季は2部リーグでの戦いになりましたが、5戦全勝で優勝し、1部リーグ自動昇格を決めました。

・接戦のゲームもありましたが、失点は2点で、レベル的には他校よりも、頭一つ抜き出ていた感があります。


・1年生の川辺、尾形、永野をシングルスで起用しましたが、期待通りの内容のプレーをしてくれました。


・上級生の出番はなかったものの、それぞれの役割を理解し、チームをよくまとめてくれました。


[各試合について]

〇対華頂短期大学

トップで町田が斎藤選手にフルセットに持ち込まれましたが、接戦をものにし先制点。川辺も、最初は緊張していたものの、徐々に調子を上げ、単複に勝利しました。

〇対仏教大学

永野はフルセットの末、田中選手に惜敗。この敗戦を、今後に生かしてほしいと思います。ダブルスも攻撃ペア、カットペアともに勝利しました。

〇対武庫川女子大学
トップで町田が山根選手にストレートで負け。山根選手には昨年も1点取られましたが、町田は最後まで主導権を握れませんでした。ただ、山根選手のバック側のナックル系のボールの使い方、打球点の高いフォアドライブは非凡であり、敵ながらあっぱれでした。尾形は藤高選手によく逆転勝ちしました。競った場面でも、積極的に両ハンドで攻めたことが勝因です。

〇対大阪体育大学
不戦勝でした。

〇対大阪樟蔭女子大学
全勝同士の対戦でしたが、どの試合も高い集中力
で、危なげない内容でした。特に、川辺はエース格の井上選手と対戦しましたが、はつらつとしたプレーでストレート勝ち。本来の切れの良い速攻を見せてくれました。

[秋季リーグ戦に向けて]
現在のチーム力を最低でも2、3割アップさせないと、1部リーグで互角に戦うのは難しいと思います。
そのためには、今回出場機会のなかった部員を含めた全体の底上げを図り、夏から秋にかけて飛躍的なアップを遂げる選手が出てくることを期待します。
技術的には、サービス、レシーブの強化は必須であり、普段から目的意識をもった練習が必要です(派手な打ち合いより玄人好みのプレーを!)。
インフルエンザによる課外活動の制限や前期試験等で練習時間の確保も難しいですが、強くなるヒントは、日常生活のいろいろなところに転がっています。
あらゆる面で充分な準備をして、秋季リーグ戦では「関学旋風」を巻き起こしたいと思います。
最後になりましたが、お忙しいなか、応援していただきました諸先輩方、保護者の皆様、関係者の皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。