中国遠征の報告

中国遠征を振り返って

 

                           和田 卓也

 

 中国遠征を振り返るにあたり、まず初めに高島さんや小野さん、そして岡部さんなどの多くの関西学連のスタッフの方々に感謝したいと思います。自分にとって卓球の中心国である中国で、関西代表に混ざり、いろいろな選手と練習や試合ができたことは非常に貴重な体験になりました。

 中国の選手と練習をして感じたことは、まず体の軸がぶれないことです。どれだけ厳しいコースにボールを返球しても難なく返してきます。それに、決め球であるフォアハンドの完成度が高いことです。中国人のほうがフォアハンドの安定性や威力が高い分、ラリー戦では有利に戦わせてはくれませんでした。また、サービスの種類や戻りの速さにもレベルの高さを感じました。

 最後に、今回のように海外で卓球をさせていただいたことに満足せず、次はこの経験を生かし、僕たちが中心になり、今よりもっと関西学院を、そして関西の卓球を盛り上げていきたいです。



関西学院大学 2回生 池田友里佳

 

 まず、はじめに未熟者な私を今回このような関西を代表して中国へ遠征に行かせていただくことができ、関西学連のスタッフの皆様や、ご引率いただいた監督、コーチの先生方に、心から感謝を申し上げます。

 今回、私は中国へ遠征に行くにあたって、中国の選手と私たちにはどのような部分が違うのかを感じようと考えていました。私たちが練習をさせてもらったのは私たちよりも若い選手がほとんどでしたが、とても能力は高く、優秀な選手ばかりでした。練習をする中で感じたことは、私の大学では返ってくるコースを決めて練習をする選手が多いですが、中国の選手はコースを決めないで全面を使って練習をすることがほとんどでした。どこに返ってくるかを決めておかない練習を多くすることで集中力や対応能力が多く身に付くのではないかと感じました。それから、カットマンであっても攻撃、反撃の練習は非常に多く、中国の選手はカットマンであっても、攻撃力がとてもあり、私とは比べもののなりませんでした。

 私が中国の選手と練習や試合をしての反省点は、まず体力が持たないことです。いい流れで試合をしているのに、体力が持たなかったり、集中力が欠けてしまい、自分のものにすることが出来なかった試合がいくつかありました。技術面では、カットが浅かったり、浮いてしまったりして相手のチャンスになるボールを返してしまうことが非常に多かったことです。原因は、相手のドライブの回転量や、飛んでくる深さに対して足を微調節して動かすことができていないことが一番大きな原因であると思います。また、高島さんに、カットのときのスイングをもっとダウンスイングにするようにアドバイスしていただきました。そうすると、前よりも少しカットが浮きにくくなったように感じました。攻撃面では、チャンスボールや1本欲しいときにミスをしてしまい、流れが変わってしまうことがよくありました。自分から攻撃や反撃をするだけで流れを変えたり、リスクを負うことになるので、そこは中途半端にいかず、しっかりと狙っていかなければいけないと強く感じました。逆に、自分のよかったと思う点は、反撃が入ったときには自分の流れにすることができた点、カットの変化が効いたり、そこからチャンスを作って反撃に繋げることができたと思う点、サーブがよく効いた点だと感じています。良い部分はもっと伸ばしていきたいです。

 今回の中国遠征を通じて、普段からわかっている自分の欠点や、新たに発見した部分もありました。今回は秋リーグのすぐ後で、全日学がしばらくするとある、という期間での遠征であったため、反省やこれからの改善点を考える上で、本当に自分のためになりました。また、練習だけでなく、食事や買い物や観光に連れていってくださり、気分転換をすることもできました。今回の遠征をムダにすることなく、まず全日学に向けて努力していきたいです。本当にありがとうございました。